「教える」ということの認識がセミナービジネスにブレイクスルーを起こす

以前、「科学技術の発展によって、情報の価値はゼロに近づいていく」ということを書きましたが、情報提供に価値を持たせ、有益な情報とお金やメアドをトレードするタイプのセミナービジネスはやがて時代遅れとなり、淘汰されていくでしょう。

情報の価値が下がっている時代の流れに沿ったセミナービジネスをするためには、「教える」ということの認識を改めることが、これからのセミナービジネスには必要だと僕は感じています。

 

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「教える」とはどういうことでしょうか?

 

この問いについて、ドイツの哲学者 マルティン・ハイデッガーの考えは非常に大きな気づきとなるので、ご紹介しましょう。

まずハイデッガーはこのように言っています。

教えるとは、単に何かを与えることではない

かつての僕もそうでしたが、教えることを与えることと認識している人は、多いのではないでしょうか?

セミナー業界をみると、情報を受講者に与えることに意識を置いたセミナーが多いのはすぐに気が付くことでしょう。

ですが、情報に価値が下がってきているのに、情報を与えることに価値を持たせようとするのは、時代に逆行しているので苦戦するのは目に見えています。

 

僕の経験上、これまで勉強熱心だった人ほど、例えば大学の教授やMBAをとった人たちほど、自分の持つ情報に価値を置き、与えようとする傾向にあります。

そして、得てして受講者の共感を得られないどころか反感を買い、不評で終わる場合も少なくありませんね。

本人は気づいていないですが、

「俺の持っている特別な情報を与えてやるよ」

みたいな不遜な態度がところどころに出ちゃってるという(苦笑)

これは僕自身も気をつけなければいけないことですが、教える = 与える という認識だと、そのような態度をとってしまう場合もあるし、時代にも逆らったことになり、いずれにしてもうまくいかなくなりますね。

 

では、「教える」とはどういうことでしょうか?

 

ハイデッガー曰く、

教えることは、相手がはじめから持っているものを、自分自身で掴みとるように導くこと

 

この考えは、セミナービジネスに大きなブレイクスルーを起こします。

というのも、受講者は既に知っている、という前提でセミナーを作るということですからね。

教える = 与える というのは、『受講者は知らない』という前提で作られていますから、これはセミナー作りにおける大きな転換となります。

 

ハイデッガーは、『学び』に関してもこのように言ってます。

学びとは、はじめから自分の手元にあるものをつかみ取ること

 

ハイデッガーの考える『学び』と『教える』に共通するのは、

はじめから手元にある

ということ。

『無いものを得るのではなく、あるものを掴む』という考えは、人生においてもブレイクスルーを起こすのに十分な考えですね。

 

教える = 相手がはじめから持っているものを、自分自身で掴みとるように導くこと

と考えると、セミナーの作り方はガラッと変わってきます。

「私」、「あなた」という分離感ではなく、「われわれ」という統一意識のもと一緒に作り上げていくセミナー。

講師だけがリソースを持つのではなく、みんなでリソースを持ち寄り共有するセミナー。

講師が受講者に対して情報を与えるのではなく、コーチや旅のガイドのように寄り添って前に進んでいく。

これまでとは、まるっきり違ったセミナーが出来上がりますよ。

 

情報提供だけでは、もう受講者は満足しませんからね。

そして、情報の価値もドンドンと下がっていきます。

そうした事を考えると、『教える = 与える』といった認識のまま、情報に価値を持たせるセミナービジネスを継続していても、イバラの道を歩むことになるでしょう。

もし、今のセミナービジネスにブレイクスルーを起こし、一皮むけたいのであれば、『教える』の認識を変えること。

教えることは、相手がはじめから持っているものを、自分自身で掴みとるように導くことだと認識し、セミナービジネスを作っていくこと。

僕は、そう感じています。

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