ゲームをしているだけで社会問題が解決する時代がやってきた

僕は、ゲーマーだった。小学生の時に購入してもらったゲームウォッチから始まり、ファミコン、スーファミ、ゲームボーイ、ワンダースワン、プレステ、プレステ2と様々なゲーム機を手に入れては、多くの時間とお金を費やしてきた。ファミマガ、ハイスコア、ファミ通などのゲーム雑誌を購入し、新作ゲームの記事を読んでは、心をときめかせたものだ。

ゲームはテレビゲームにとどまらない。ゲームセンターにもよく通った。高校生の時に格闘ゲームの火付けとなったストリートファイターⅡが誕生し、毎日、ゲーセンに通う。昇龍拳がなかなか出せない。しかし、友人とともにメキメキと腕を上げ、ついには見知らぬ人との対戦で30連勝するまでに。当時、1ゲーム50円ほどだったので、50円あれば3時間ほどゲームを楽しめる。そんな状態だった。

大学に入ってからは、ゲーセンにはいかなくなり、テレビゲームに没頭した。授業を受け、友人と遊び、バイトをして帰宅。そして、ゲーム。カラオケの深夜バイトで朝7時に帰宅。シャワーを浴び、ゲーム。ファイナルファンタジーとダービースタリオンが僕を寝かせてくれない。ジャパンカップを勝てる馬がなかなか育たなかったのを覚えている。

僕はとにかくゲームが好きだった。今でもゲームは好きだ。しかし、ゲームをすると狂ったようにゲームをし、生活を乱してしまうことが分かっているので手を出さないようにしている。他にも色々とやりたいことがあって、ゲームにハマり、それが出来なくなることは避けたい。寝る間を削り、ゲームに興じる。そうした何も生み出さない行為に割く時間は、生活から取り除き、クリエイティブな生き方をしたい。そう思い全てのゲーム機を僕は手放した。

 

ゲームは単なる消費活動である。僕はずっとそう思っていた。確かに楽しい。時間があっという間に過ぎる。しかし、ゲームをした後、「あ~、時間無駄にしたな」といった後悔や罪悪感を何度も感じた。友人と会話しながらゲームを楽しむ。それは良い体験だとおもう。しかし、一人で家にこもるゲームはいったい何を生み出しているのか正直分からなかった。つまらないとも思わないし、否定をするわけでもない。楽しい。しかし、社会的に何を生み出しているのかは、よくわからない。だから、家で一人でゲームに興じている時の僕は、社会に何の貢献もしていない役立たずのような感覚がどこかにあった。

しかし今では、その考えは違うと考えている。いまの僕の考えは、消費はクリエイティブな行為だということだ。消費をすること自体が生産者の役に立っていて、誰かの仕事を作っている。それによって経済が周る。消費は新たな生産を生み出すクリエイティブな行為なのだ。と、そのことに気が付いたとき、僕のゲーマーとしての人生も社会に役立っていたと認められたような気分になった。

 

最近は、ひたすらゲームに興じることが誰かの役に立ち、社会貢献もできる環境が整っていると感じる。例えば、Youtube。ゲームの実況や攻略を動画で配信し、視聴者を楽しませることができ、それによってお金を稼ぐこともできる。ブログもそうだ。ゲームに興じれば興じるほど、視聴者を楽しませるコンテンツとなる。誰でも大好きなゲームを自分のコンテンツに転換できるのだ。

さらに素晴らしいのは、ゲームをすること自体が社会問題を解決する試みがされているところだ。アメリカ シカゴのチャリティー団体UrbanRiversの活動がそれだ。工業で栄えるシカゴの河川は、ゴミで溢れ問題となっていたらしい。カヤックでゴミを拾い河川を奇麗にするのだが、わずか1日で河川がゴミで溢れかえる。そこで考えられたのが、ゲーマーによるゴミ拾いだ。ゴミ収集ロボット”Trashbot”を世界中のゲーマーたちがオンラインで操作し、河川のゴミを拾い集めるというもの。ゲーマーたちは、ただゲームを楽しむだけ。しかし、それはゲーマー個人を楽しませるだけでなく、シカゴの河川美化に貢献し、現地の人を笑顔にすることができるのだ。

 

 

本当にやりたいことをやるというのは、自分自身への貢献だ。寝る間を削ってゲームに興じるというのも、自分への貢献なのだ。それをすることで社会貢献にもなる。本当にやりたいことが社会貢献になる技術はすでにあり、環境は整ってきたのではないだろうか。僕が学生の頃、ゲームに興じても、それで役立てるのは、せいぜい学校で攻略法や裏技を教える程度のものだった。しかし今では、小学生でも世界中の人たちの役に立てることができる。貢献することができる。それは実現可能なのだ。本当にやりたいことをやるというのは、単なる消費活動とも考えられるだろう。しかし、今の時代、生産も消費もどちらも美しい世界を創り出すクリエイティブな行為だ。生産でも消費でも、本当にやりたいことをする。それが、美しい世界を創っていくし、それが出来る環境が揃っている。そのように僕は感じている。

 

 

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